整骨院・整体

整骨院・接骨院を個人で開業する際に気をつけたいこと

私は豊島区の東長崎駅の近くで整骨院を開業しています。

開業して9年目に入りました。

さすがに9年目ともなりますと、自分にとって無理のないペースで運営しております。

同業の先生から、開業に関して相談・質問されることがあります。

個人的に開業時に気をつけたいことをまとめてみました。

ただ、私の個人的な考えになりますので、あくまで参考程度にお願いします。

借入をしないこと

つまり借金をしないことですね。

以前は多少無理をして借り入れを行い、軌道に乗ったらペイしていくというのが一般的でした。

この数年で感じるのが、新規開業しても軌道に載せることがとても難しくなっているということです。

以前のように、整骨院を新規開業して、看板を出しさえすれば、そこそこ患者さんがくるということは難しくなっています。

以前は、整骨院を新規開業して、看板を出しさえすれば、物珍しさもあり、開業して数ヶ月はそこそこ新規の患者さんが来ました。

ところが、今では町中が整骨院・接骨院だらけです。

整骨院・接骨院が新規オープンしてチラシなどの広告を打っても、もはや目新しさはありません。

「なんだ、また新しい整骨院か・・・」

「また新しい整体のお店か・・・」

となってしまいます。

予想を超えて、患者さんが来ないことに愕然とすると思います。

とにかく施術をしないことには、お金が入ってこないことになります。

借金をして新規オープンし、軌道に乗る乗らないは関係なく、しばらくすると借り入れの返済が始まります。

借り入れ金額が多いと、月々の返済額が大きくなり、大きくのしかかることになります。

これが非常にツライのです・・・

私の自宅近くにも、整骨院が新規オープンしては、一年以内に閉院することを繰り返しています。

以前はこんなことは無かったと記憶しています。

開業すれば、どこもそれなりに繁盛していたように感じます。

借り入れをして、借入金のレバレッジを聞かせ、回収するという流れが機能していたように感じます。

借り入れをして、廃業することになっても借入金の返済は行わなければいけません。

借り入れを行い、借入金のレバレッジを聞かせ、回収できるのは、資金力がある大手などに限られるでしょう。

個人で開業する場合、借り入れをしてまでリスクを犯しても、かなり厳しいと思われます。

とにかくお金を使わないこと

開業時は勝手がわからないこともあり、とにかくお金を使いがちです。

いざ施術をはじめると、使うもの、使わないものが分かれてきます。

高価な物を購入したのに、あまり使うことがなければ悲しいですよね。

医療機器なんかで、これはよくあるみたいですね。

開業時は、最低限にして、迷ったら買わないということです。

必要になれば、あとで購入すればいいのです。

購入しても、モノによっては処分するのもお金がかかります。

医療機器も、数百万円した医療機器も、売却するとびっくりするくらい安くなります。

医療機器によっては買い手がつかず、逆に処分にお金がかかるモノもあります。

高額な医療機器を買わない・リースしないこと

高額な医療機器が所有していたところで、患者さんは来てくれません。

患者さんが来てくれていれば、高額な医療機器の購入を検討する価値はあります。

患者さんがいない状態なのに、高額な医療機器は不必要です。

オーバースペックとでも言いますか。

ラーメン屋さんとか、他の業種でも同じことが言えます。

忙しくなってきたら考えればいいのです。

繰り返しになりますが、業者さんが言うような高額な医療機器で集客もできなければ、医療機器目掛けて患者さんは来ません。

すでに繁盛しているところに、高額な医療機器があり、ファンの方がいるので錯覚してしまうのです。

ホームページにお金をかけないこと

ホームページも、お金をかけて作っても患者さんがたくさん来るわけではありません。

医療機器と同じです。

お金かけたHPが、上位表示されるわけでもなければ、訪問者が増えるわけではありません。

多くの場合、HPからの問い合わせが少ない理由は、サイトへの訪問者数が少ないことに尽きます。

このあたりのことを書き出すと長くなるため、割愛しますが・・・

HPからの問い合わせを増やすためには、サイトへの訪問者数を増やす必要があります。

サイトへの訪問者を集めるためには、広告出してお金を別に突っ込む必要があります。

月々リース契約でサイトを作る同業者の方も多いですが、月に5万だとしても5年縛りだと300万円でサイトを作成したことになります。

自分でサイトを作れば、月に1,000円程度、初期費用入れても5万円あれば作れるのではないでしょうか。

50万とか、100万円かけてサイトを作っても、問い合わせが増えるわけではありません。

問い合わせを増やすには、訪問者数を増やすことが大事です。

しつこいですが、お金をかけてサイトを作っても、サイトへの訪問者数が増えるわけでもなければ、問い合わせが増えることはありません。

電話営業だけでなく、営業には注意すること

開業すると、色々な営業さんがやってきます。

結論から言うと、営業をかけてくるような業者はほぼ100%ブラックです。

悪徳業者だと思っていただいてもいいと思います。

全て地雷案件と思っていただいて差し支えありません。

全て断った方がいいです。

暇だから、つい話を聞いてしまうかもしれません。

ネタというか、経験という意味では話くらいなら聞いてもいいかもしれませんが、あまりオススメはしません。

彼らは業種問わず、創業したばかりの経験が浅い経営者をカモにしようと、あの手この手で待ち構えています。

特にSEO業者、SNS集客に強いと言いながら、電話営業をしている時点でどうかと思いませんか?

ポータルサイトの業者なのに、電話営業をしている時点で、サイトのセッション数が少ないのでしょう。

どうしても業者が必要になったら、こっちから調べ上げた上で、こちらからお願いしましょう。

固定費を最低限にすること

リースやレンタルなど、とにかく固定費は最低限に抑えましょう。

月々4,000円と聞くと、安く感じるかもしれませんが、ちりも積もればです。

うちで言うと固定費は

  • 家賃
  • 電気代
  • 固定電話・携帯電話代
  • 各種保険料
  • 税理士顧問料
  • HP用サーバーレンタル代

です。

多く見積もっても20万円は超えません。

最近騒がせているコロナウイルスのようなことがあっても、自分の給与を下げれば乗り切ることができます。

これが固定費が多いと、大変なのです・・・

開業すると、色々な営業さんが言葉巧みにやってきます。

全て不要です。

開業時はどうせ暇なんですから、自分でやりましょう(笑)

ウォーターサーバーも不要です。

HPも業者に任せず自分で作りましょう。

業者に頼むと、お金がいくらあっても足りません。

争わない・負けない経営をする

個人で整骨院・接骨院を開業して、大儲けできる時代は終わりました。

大手以外、大儲けというのは難しいでしょう。

マズローの欲求5段階説で言うと、承認欲求を満たすような経営をするのではなく、自己実現欲を満たすような経営とでも言いましょうか。

医療ガイドライン、あはきに関する法規、景品表示法などにより、マーケティングや広告スキルを磨いても、いずれは大手に太刀打ちできない時代が来るでしょう。

広告そのものがダメになる気がしています。

そのためにも、答えがない答えを考え続け、自分だけの運営スタイルを構築していく必要があります。

なぜ過ちを犯すのか?

実は、上記に書いたことは、開業の相談をされ、伝えることが多い内容なのですが、皆さんあまりピンとこないようで、逆のことを皆さんやります(笑)

開業して半年くらいが過ぎた頃、ようやく僕が言っていたことに気がつくのです。

それはなぜでしょうか?

それは繁盛している整骨院・接骨院で働いていると言うことが挙げられます。

繁盛していない整骨院・接骨院では人を雇う余裕もありませんから、繁盛していない整骨院・接骨院で働いたことがある方は少ないと思います。

都内では、雇用している整骨院・接骨院の方が圧倒的に少ないのではないでしょうか?

繁盛している整骨院・接骨院で働いていると、開業するイメージが繁盛するイメージになりますよね。

ところがこのご時世、都内で新規開業していきなり繁盛すると言うのはレアケースだと思います。

僕の後輩は、皆一様に

「こんなに患者さんが来ないと思わなかった・・・」

「一人来てもらうのに、こんなに大変だと思わなかった」

と口を揃えて言います。

ごく稀に、天才的な人がいます。

もう天性でしょうね。

華があって、何をやっても天才的にうまくいく人がいます。

そういう人は、借金をして開業してもすぐに繁盛して、ペイできると思います。

ただ、私のような凡人の普通の柔道整復師の場合、借金をしてまで開業するべきではありません。

とにかく慎重に、争わない負けない経営を目指しましょう。

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ながさき整骨院 代表 川崎浩司 厚生労働大臣免許 柔道整復師 豊島区池袋の近く東長崎で完全予約制・完全自費の整骨院をやっています。 プライベートのこと、仕事していて感じたこと、思ったことを書いています。

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